将来の夢はお金持ち兼無職。趣味はベッドでごろごろすること。お出かけせずに一生家に籠っていることが夢であるジェイナ。
目標は何の心配もなくごろごろできる軟禁エンド！ハッピーエンドなど要らない。完璧なバッドエンドのために公爵家へ向かいます。

かくして、男主の好感度を適当に上げて軟禁エンドにしようとしたのに…なんか違う。気が付いてみれば、私が魔物使いらしい。魔法使いでも、精霊使いでもない、魔物使い。

何、それ。

「ジェイナ、貴女が望むなら何でも与えてやれる。どうか、オレの皇后になってくれ」

いや、私もう結婚してますけど？

「たかが誰かの妻などで生きるにはお前の才能がもったいないと思わないか？私の弟子になれば、皇帝なんかお前の足元に置けるようにしてやるぞ」

なりません。興味ありません。

「貴女のことを愛している。けれど、僕自分の欲望なんかのためだけに貴女を閉じ込めておくことなどできません」

貴方、執着が強い男じゃなかったの？そもそもそんな性格じゃないでしょ！？

「キュウ！」

ええ、まあ…あなたはそれでいいわ。

とにかく！
みんなどうしちゃったのよ？私は権力も世界の平和も全部どうでもいいんですってば。いいから軟禁して、男主さま！