私の俳優が現れた

作品概要

作者:writer_gbeer
ジャンル:現代ロマンス

作品紹介

二枚目、天才的な演技、フォックス男の大俳優チェ・シウ。
(*フォックス男:セクシーで誘惑的なイメージ、また計算的で駆け引きの上手な
男をいう)
小説の中の彼が現実に現れた。

偶然初作が大ヒットして以来、全然作品が売れない作家のイ・ユナ。
ロマンス小説にロマンスがないと言われて今作も早期完結した後、酔っぱらって
家に帰ってきたその日の夜。

“ロマンスでも学べるように男でも授けてよ!どうせならうちのシウに似てる
カッコイイ人で……”

空に向かって叫んでから眠ってしまったが。

“本当にチェ・シウなの……?”

数万回想像しては思い浮かべていた人。
原稿を書く度に思い描いたその顔。

“韓国で俺の顔を知らない人がいるか。”

お金、名声、外見、実力まで、全てを持っている世界的トップ俳優。
アカデミー賞まで総なめにした、その俳優!
イ・ユナが書いた小説『ワールドスターチェ・シウ』の主人公、
チェ・シウが現れた。

固く締まった胸の筋肉。
その上をエロく流れ落ちる水。
その水を沿って行くと。

“どこ見てんだ?”

取り付かれたように目が下へ向いた私にチェ・シウが呆れたように言った。

“な、何も見てないわ!私が何を見たっていうの。”

私は絶対見ていな……いや、見なかったわ!
本当は太くて大きな残像がまだ残っているような……。

“見たな。”

傲慢な目つきで私を見つめながら、そっと口元を上げた。

“人間は信じられないモノを見て驚くのは当然だ。”

二人きりのバスルームの中。
彼の顔はだんだん色気を漂わせた表情に変わっていた。

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